白河夜船
白河夜船(しらかわよふね)
四字熟語で意味は、ぐっすりと正体も無いほどに眠り込む様子。
この言葉を最初に知ったのは、吉本ばななの小説のタイトルに使われていたからなのですが。
最初は作者がつくった造語かと思っていました。
僕のイメージではこんな感じだった。
向こう岸がかろうじて見えるくらいの薄暗い玉砂利の川原を、「骨」のような乳白色の水がゆったりと流れ、小さな屋形船が浮かんでいる。
いわゆる、三途の川の渡し舟。
この勘違いを訂正してくれたのは、だいぶ前に仕事で長逗留した旅館のオバチャンだった。
本当に良く喋るオバチャンで、僕が夕食を食べてる間はずっと向かいに座って、延々と喋り続けるのですが。
いつもの様にオバチャンの話に「へぇ」とか「ふ~ん」と適当に聞き流していたら。
「オバチャンねぇ、今日は昼寝してたら寝過ごしちゃってね~、シラカワヨフネだよね。」
などと言うのでビックリした。
え?白河夜船って言った?それどういう意味なの???
「う~ん。死んだみたいにグッスリ眠りこむって意味じゃないのかね~」なんて言っていた。
辞書で調べてみると、確かに白河夜船は四字熟語として載っていました、意外と博識なオバチャンだった訳だ。
勘違いだったとは言え、白河夜船=三途の川というイメージは、まったくの見当違いというわけでは無いかも知れない。
ぐっすりと、深く深く眠っている時の魂は、あの世に近い場所をフラフラしている様な気もするから。
ところで。この「白河夜船」という言葉の語源は、ある古事によるのですが、それはこんな話です。
小さな村である男が、京都を見物に行ってきたと嘘の自慢話をしていた。
それを聞いていた他の者が「白河(土地の名前)はどうだった?」と聞いたところ、男は白河が川の名前だと勘違いして・・・・
「夜に船で通ったから、よく知らない」と答えたことから出来た言葉らしいです。
そんな訳で、白河夜船のもうひとつの意味は・・・「知ったかぶり」となっています。


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